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【美容皮膚科医監修】シミができる原因、シミにおすすめの化粧品の選び方

2022/07/17

シミができる原因、シミにおすすめの化粧品の選び方
ある日鏡の前で自分の顔を見てみると、いつのまにかシミができていることってありますよね。
シミは1つあるだけで老けた印象を与えるので、できるだけシミは作らないようにしたいですね。

ここではシミができる原因シミにおすすめの化粧品の成分スキンケアのポイントについてご紹介します。
 


シミはどうしてできるの?~メラニンができる仕組み~

シミの種類について
シミとは、表皮にあるメラノサイトから作られるメラニンが沈着したもので、医学的には老人性色素斑(日光黒子)と呼ばれます。
老人性色素斑、なんとも嫌な響きですね。

シミができる仕組みは、まず表皮にはメラノサイトとケラチノサイトという細胞があります。
紫外線を浴びるとメラノサイトの中でチロシナーゼという酵素が働き、メラニンがつくられます。

メラノサイトの中でメラニンがたまると、さらにこのメラニンはケラチノサイトという細胞に受け渡されます。

皮膚は通常28日周期で新しい細胞に生まれ変わるターンオーバーを繰り返しているので、このターンオーバーによってメラニンは皮膚から排除されていきますが、紫外線を浴びる量が多くてメラニン産生が過剰になったり、肌荒れなどターンオーバーが乱れていてメラニンを排除できなかったりすると、メラニンが溜まってシミになります
 

シミの種類について

シミの種類について

シミとは医学的には紫外線が原因でできる老人性色素斑のことをいう場合が多いですが、一言でシミといっても、シミの中にもいろいろな種類があります。
シミの種類には、さっきお伝えした老人性色素斑の他に、そばかす、肝斑、炎症性色素沈着があります。それぞれのシミの特徴についてお話します。

老人性色素斑(日光黒子)

老人性色素斑は、こめかみや頬に丸くポチっとできる境界のはっきりしたシミのこと。
紫外線が主な原因で顔の他にも肩や手の甲や腕にもできます。

そばかす

そばかすは遺伝性の原因による生まれつきできるもので、鼻を中心に鼻から頬に小さなポツポツしたシミがいっぱいできるもの。
多くは遺伝性なので小さい頃からできますが、紫外線によって大人になるにつれて色が濃くなります。

肝斑

肝斑は、両頬に広がる、くっきりしないぼやーっとした影のこと。
左右の頬に、どちらとも同じようにぼんやり広がっている茶色いシミです。女性ホルモンとの関連がいわれており、30-40代で多くみられます。

炎症性色素沈着

炎症性色素沈着は、肌荒れやニキビなどの肌トラブルを起こした後に、同じところに茶色や茶褐色のシミができることをいいます。
色素沈着を起こすと、皮膚のターンオーバーによって新しい細胞が作られ、一般的には半年くらいかけて少しずつ良くなっていきます。
 

シミができる原因~紫外線や摩擦、肌荒れなど~

代表的なシミ、老人性色素斑の主な原因は紫外線です。
シミの原因であるメラニンは紫外線を浴びると作られます。
シミは悪者扱いされることが多いですが、実はメラニンは紫外線によって肌がこれ以上ダメージを受けないように、お肌を守るために作られます。
老人性色素斑以外のシミは紫外線以外にも、いろいろな原因があります。

・摩擦

慢性的な摩擦や刺激は、皮膚のメラノサイトを刺激して、シミの原因のメラニン産生を促しメラニンが沈着します。
肝斑といわれるぼやーっとしたシミも、摩擦が原因の一つといわれています。

タオルでゴシゴシ擦ったり、洗顔などスキンケアの際にゴシゴシ擦って肌に摩擦を与えるのはNGです。

スキンケアの際はできるだけ擦らないようにして、洗顔はたっぷりの泡で洗うようにし、タオルなど直接肌に触れるものはやわらかいものにしたり、擦らず軽く肌に押し当ててふき取るようにしましょう。
また濃いメイクもお肌にとって刺激をうけることが多いです。

・肌荒れ

化粧品かぶれなどによる肌荒れや肌トラブルもシミや肝斑の原因となります。
肌が荒れているとお肌に炎症がある状態なので、炎症によってメラニンが沈着しやすくなりシミやくすみとなります。
肌荒れを起こしやすい人は、肌荒れをおこさないように、お肌に合わない化粧品は避けるようにし、普段からお肌の調子を整えておきましょう。
 

シミができないようにするスキンケアのポイント

シミができないようにするスキンケアのポイント
老人性色素斑や肝斑などのシミは、一度できてしまうとスキンケアでシミをとるのはなかなか難しく、レーザーやフォトフェイシャルなどの美容施術が必要となってしまいます。
まずはシミができないようにすることと、できてしまったシミがこれ以上濃くならないように正しいスキンケアのポイントをお伝えします。

・日焼け止めを塗る

シミの原因の一番は紫外線対策です。紫外線のうちUV-Bはメラノサイトからのメラニン産生を促しシミとなります。
紫外線は窓ガラスも通りぬけるので、日中外にでる時だけではなく室内にいる時も、日焼け止めはしっかりと塗るようにしましょう。
またシミは手の甲や肩にもできます。顔だけでなく手の甲や首、肩などにも日焼け止めを塗るようにしましょう。

・洗顔料はたっぷりの泡で、こすらず落とす

洗顔による摩擦はシミの原因となります。朝と夜の洗顔の時は、なるべく擦らないようにたっぷりの泡をたてて、こすらず、泡を乗せるようにして洗いましょう。

・濃いメイクや落ちにくいファンデーションや日焼け止めは控える

メイクはお肌に刺激となることが多いです。
またウォータープルーフの日焼け止めやファンデーションは、クレンジングの際にゴシゴシ擦らないと落ちないため、落とす時に擦ってしまいがち。

かといって優しく洗って濃いメイクや日焼け止めが落ち切っておらず肌に残っていると、それもお肌にとってNGです。
レジャーや特別な日以外は、なるべく落としやすい日焼け止めやメイクを心がけましょう。

・スキンケアで保湿し乾燥を防ぐ

お肌の乾燥は肌バリア機能を低下させ、紫外線や摩擦によるダメージ、肌荒れがおこりやすくなります。
肌荒れはメラノサイトを刺激し、メラニンが作られシミとなってしまいます。
化粧水や乳液、クリームでしっかりお肌を保湿し、普段からバリア機能を高めて肌荒れしにくいお肌に整えておきましょう。

・規則正しい生活習慣

生活習慣が乱れているとお肌のターンオーバーのサイクルも乱れ、肌荒れにつながります。
お肌のターンオーバーが乱れていると、肌荒れが治りにくく、紫外線によって作られたメラニンが排除できなくなりシミになります。
栄養バランスのとれた食事、適度な運動、良質な睡眠など、生活習慣を整えましょう。
 

シミにおすすめのスキンケアアイテムの成分は?

シミにおすすめのスキンケアアイテムの成分は?

シミにおすすめの美白化粧品には、メラノサイトがメラニンを作るのを抑える「メラニン生成を抑制」する作用や、メラニンを還元反応によって色が薄い別の物質に変換する「メラニン還元」をする作用や、メラニンがターンオーバーにのって排出されるようにする「メラニン排出促進」をする作用がある成分が配合されています。

代表的な成分をお伝えしていきます。
 

・ビタミンC誘導体

ビタミンCが長時間肌にとどまりやすいように開発されたものがビタミンC誘導体です。
メラニン還元作用が有名ですが、メラニン生成抑制作用やメラニン排出促進作用、色素沈着抑制作用などさまざまな働きがあります。

・ハイドロキノン

ハイドロキノンはメラニン色素を作り出すメラノサイトの活動を弱め、新たにメラニンが作られるのを抑えるメラニン抑制作用をもち、肌の漂白剤とも呼ばれます。
新しくシミができるのを抑えるので、肌のターンオーバーでシミが少しづつ薄くなっていきます。

・アルブチン

アルブチンは糖とハイドロキノンから合成される、ハイドロキノン誘導体です。
ハイドロキノンと同様の働きがありますが、ハイドロキノンよりは作用が弱く、皮膚に対する刺激も少ないです。

・トラネキサム酸

トラネキサム酸は、メラニン色素の生成を抑えるメラニン生成抑制作用があります。
また、お肌の炎症を抑える作用もあるので、肌荒れしているときや、敏感肌の方にもおすすめの成分です。


シミができる原因や、シミの種類、シミができないようにするスキンケアのポイントや化粧品の成分についてお話しました。
正しいスキンケアの方法を知って、いつまでも健康的でシミやくすみのない透明感のあるお肌をキープしましょう。
 
美容外科・皮膚科・美容皮膚科 医師 土方 瑛香
PROFILE
医師
土方 瑛香
Teruka Hijikata

皮膚科・美容皮膚科医


2010年帝京大学医学部卒業。都内一般外科、呼吸器外科を経て、2020年より都内美容皮膚科に勤務
化粧品成分検定1級、ジュビダームビスタ認定医、ボトックスビスタ認定医
外科専門医、呼吸器外科専門医

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